トップ > 大分県の伝承 > 豊後大野市

母に憑いて最期の戦いを語った戦死軍曹

所在地大分県豊後大野市
年代明治〜昭和
登場小島勇次郎、戦死した軍曹・母に憑いた霊
出典日本怪談実話

どんな伝承か

大正八年二月二十六日、シベリア出征の田中中佐の一隊が過激派軍に包囲され、クスラムスコエ附近で全滅した。名誉の戦死を遂げた小島勇次郎軍曹は大分県大野郡東大野村の出身で、戦死から半月ほど後、その生家で年老いた母親が突然寝床に飛び起き、鋭い男の声で「俺は勇次郎だ、お国のために戦死した。母が毎日泣くのが辛いから戦争の様子を話す」と語りだした。母は森の中で敵と遭遇し頭部に敵弾を受けて戦死するまでの経緯を細かに述べ、やがて昏睡した。後に判明した戦況はその通りだったという。

地図で位置を見る

※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本怪談実話(田中貢太郎・河出文庫・1938年(昭和13年))

『日本怪談実話』は、田中貢太郎が昭和十三年に著した実話怪談集を河出文庫に収めたものである。明治以降に著者が聞き集めた怪異を報告調の短文で綴り、戦地の霊験や戦死者の知らせ、狐狸・天狗・海坊主、トンネルや自動車に現れる女、幽霊写真、狐狗狸などを扱う。元本は改造社刊の『新怪談集(実話篇)』で、冕言に始まって二百を超える小話を並べ、巻末に川奈まり子の解説を付す。

種別から探す

憑依全滅

豊後大野市の伝承

同じ種別の伝承

同じ文献『日本怪談実話』の伝承