玄関で訪う声だけが聞こえた姪
どんな伝承か
福島県平市から北海道へ嫁に行った岩崎敏夫の姪にも、姿なき幻の経験がある。平市の実家では夕食後、家族が集まって雑談している最中に、玄関の戸のあく音がして「ごめんください」と訪う声が聞こえた。声を聞いただけで、みんなが、あっマサ子が来た、と思ったという。もっとも玄関があいたと思ったのは音だけで、閉める音も聞こえず、戸は閉じられたままであった。その夜は皆がさびしい気持に陥り、風呂にも入らず寝てしまったが、間もなくマサコシスの電報が届いた。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本怪談集 幽霊篇(今野圓輔・今野圓輔・日本怪談集・昭和(怪談集成))
日本各地の幽霊・人魂・生霊の実話怪談を十章+幽霊外伝に分類して集成する。