トップ > 栃木県の伝承 > 佐野市

野上村の門口で訪う死者の声

所在地栃木県佐野市
年代不明
登場家の主人の妹
出典日本怪談集 幽霊篇

どんな伝承か

鈴木棠三が民俗学者の倉田一郎と、栃木県の野上村という谷あいの村を訪ねた折のこと。祭りの前夜、山際の家の囲炉裏端で主人から聞いた話である。隣村へ嫁いだ身内が亡くなった夜更け、当の本人が訪ねてきて門口で声をかけた。確かにその人の声なので家の者が潜り戸を開けたが、誰もいない。家の脇まで探しても人影はなく、床に戻るとまた訪う声がした。何時間か後、亡くなったと知らせる二人の使いが本当にやって来て、時刻を合わせるとちょうど符合したという。

地図で位置を見る

※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本怪談集 幽霊篇(今野圓輔・今野圓輔・日本怪談集・1969年(昭和44年))

『日本怪談集 幽霊篇』は、今野圓輔が昭和四十四年に編んだ幽霊体験談の集成である。新聞・雑誌・単行本や民俗の報告、編者自身の採集から、影や物音、人魂、生霊、死の知らせ、皿屋敷、戦死者の霊、船幽霊、タクシーに乗る幽霊など、日本各地の人びとが見聞きした怪異を、作家の創作を除き原文を尊重して再録する。十章に分けて各章の頭に編者の解説と注を置き、巻末に産女や子育て幽霊を論じた「幽霊外伝」と木原浩勝の解説を付す。

種別から探す

死者の来訪前兆死の知らせ

佐野市の伝承

同じ種別の伝承

同じ文献『日本怪談集 幽霊篇』の伝承