御岳山の日の出祭と祖父が出かけた朝の祖母の霊現
広告枠(AdSense)
どんな伝承か
昭和十四年頃、小学四年生だった話者の家では、祖父の連れ合いの祖母が正月に脳溢血で亡くなった。五十五歳ほどであったという。当時は三月に御岳山で日の出祭があり、祖父は毎年三月八日の早朝に出かけていた。祖母の亡くなった年も、祖父は暗いうちに起きて出かけ、送り出した母と話者はもう一度寝てしまった。うとうとしていると簞笥を開け閉めする音がし、何かがひゅっと入ってきて、枕元で話者の名を呼んだ。見ると束髪のひっつめ髷を結った祖母が立ち、髪をかき上げて髷をまるめる癖の仕草をしていた。母は、祖父の支度を心配して帰ってきたのだろうと語ったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 ― 死の知らせ・あの世へ行った話(松谷みよ子・民話・口承文芸・昭和)
松谷みよ子『現代民話考 ― 死の知らせ・あの世へ行った話』を小話単位で全699話収録。死の知らせ・予兆、あの世(地獄・極楽)へ行った話、死者からのサイン、生まれかわりなど、生死とあの世にまつわる現代の民話を全国から採集し地域・話者つきで収録する。各話に採集地(都道府県・市区町村)と話者・回答者を可能な範囲で付す(県判明606話・市区町村判明489話、戦地や場所不明の話を含む)。原典は読者からの投稿・採訪に基づく現代民話の集成。
種別から探す
青梅市の伝承
広告枠(AdSense)