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川面に映った故郷の姉の後ろ姿

所在地岩手県盛岡市
年代不明
登場菊池某と姉、柳田國男、採録者
出典日本怪談集 幽霊篇

どんな伝承か

青笹村生まれで土淵村役場に勤める農業技手の菊池某が語った話である。先年の夏、盛岡の農事試験場に行っていたときのこと。あまり暑くて家の中にいるのが大儀だったので、友達と二人で北上川べりに出て、川端に腰を掛けて話をしていた。ふと見ると、川の流れの上に故郷の家の台所の有様がはっきりと現れ、そこに姉が子供を抱いている後ろ姿がありありと映った。まもなくこの幻は薄れて消えたが、あまりの不思議さに驚き、家に変事はなかったかと手紙を書いて出すと、その手紙と行き違いに、姉の子が死んだという電報が来たという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本怪談集 幽霊篇(今野圓輔・今野圓輔・日本怪談集・1969年(昭和44年))

『日本怪談集 幽霊篇』は、今野圓輔が昭和四十四年に編んだ幽霊体験談の集成である。新聞・雑誌・単行本や民俗の報告、編者自身の採集から、影や物音、人魂、生霊、死の知らせ、皿屋敷、戦死者の霊、船幽霊、タクシーに乗る幽霊など、日本各地の人びとが見聞きした怪異を、作家の創作を除き原文を尊重して再録する。十章に分けて各章の頭に編者の解説と注を置き、巻末に産女や子育て幽霊を論じた「幽霊外伝」と木原浩勝の解説を付す。

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