幻に見た神々の酒宴と人類の行く末
どんな伝承か
パンフレットから顔を上げた前田博は、シャーマンをとにかくたくさん育ててほしいと言った。その目は異様に輝き、慈雲の体は宙に浮いたように手ごたえを失っていった。気がつくと、大岩が立ち並ぶ紺碧の空の下、眼下に川の流れる岩の上で、神々や菩薩たちが酒宴を開いていた。白菊は、宇宙のエネルギーの回転が逆になれば人類は滅びるのではないかと案じ、普賢菩薩は、それは大神の怒りで、日本の民が地上に遣わされた使命を忘れ、心の祭り事を怠ったためだと説いた。月光菩薩は黙って聞き入り、空には金色の龍神が舞っていた。やがて天女たちが舞い降りて宴は華やぎ、夕日が西の山あいに沈むころ、どこからか鈴の音が流れていたという。
原典より
大きな岩が辺り一面に不規則に立並び空には雲一つ無くどこまでも紺碧に澄渡っている、眼下には静かな川の流れ、大自然のもとで神々たちは酒宴の最中なのである。—— 日本の霊能者(前田博(編)・日本の霊能者) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本の霊能者(前田博(編)・日本の霊能者)
『日本の霊能者』は、前田博が編んだ霊能者たちの寄稿集である。広瀬謙次郎の霊夢による予言、慈雲の神々の集会、佐藤妙栄の因縁解脱、松原照子の大予言、永田光麗の十言神呪、久遠あやの神々の警告、宮下文智の神霊治療、鶴田照子の鎮魂など、霊能者たちが自らの霊的体験や修行、予言を語った文章を収める。各寄稿の後に編者による人物紹介を付し、その間に編者の随想「霊能者のひとりごと」と、田口日勝へのインタヴューを挟む。