六本木で会った霊能者と八大龍王
どんな伝承か
去年の夏、筆者は六本木のシリンという店で霊能者の佐藤妙栄と初めて顔を合わせた。前日から右目がただれるように痛んでいたが、向かい合って座った途端に理由が分かったという。妙栄の守護神が降りていたのである。この姫を世に出してほしい、そのために来たのだと告げるその神を、筆者は八大龍王神と受け止めた。妙栄は動の人で、無邪気な人柄と相まって相談者を安心させる。見下ろすのではなく同じ高さで悩み、喜ぶ人だと筆者は評する。あるとき筆者がこの八大龍王に酒を強いると、静かにいただこうと言って飲み干し、次は眷属とともにと願った。妙栄はその後三時間、覚えのない苦しみにもがいたという。
原典より
人にはそれぞれ必ず因縁がある事は、皆様御存知であると思います。—— 日本の霊能者(前田博(編)・日本の霊能者) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本の霊能者(前田博(編)・日本の霊能者)
『日本の霊能者』は、前田博が編んだ霊能者たちの寄稿集である。広瀬謙次郎の霊夢による予言、慈雲の神々の集会、佐藤妙栄の因縁解脱、松原照子の大予言、永田光麗の十言神呪、久遠あやの神々の警告、宮下文智の神霊治療、鶴田照子の鎮魂など、霊能者たちが自らの霊的体験や修行、予言を語った文章を収める。各寄稿の後に編者による人物紹介を付し、その間に編者の随想「霊能者のひとりごと」と、田口日勝へのインタヴューを挟む。