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土蔵と井戸で自殺した前家主

所在地東京都港区高輪
年代明治42年以前
登場前家主の質屋主人、小山内薫、記録者
出典あの世はあった―文豪たちは見た、ふるえた

どんな伝承か

小山内薫が高輪の家を出た後に聞いた話。この家はある大きな質屋が持っていたが、主人が株か何かに手を出して失敗し、担保流れで銀行に取られてしまった。実際、小山内が住んでいた時分の家主も銀行で、毎月銀行へ家賃を払いに行っていた。前の主人は絶望のあまり土蔵の中で首を絞めたが死にきれず、庭の井戸へ身を投げてしまったのだという。言われてみれば、庭には注連縄を張った石の井戸があった。小山内は以来、知らない家に入るのが恐くなり、殊に土蔵と井戸を恐れ、土地そのものに怨霊のつく所があるように思うと書いている。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

あの世はあった―文豪たちは見た、ふるえた(三浦正雄・矢原秀人・2006年(平成18年))

『あの世はあった――文豪たちは見た!ふるえた!』は、三浦正雄と矢原秀人が二〇〇六年に著した、近代日本の作家や知識人の霊体験を紹介する読み物である。熱海の旅館で遠藤周作と三浦朱門が同時に遭った幽霊、佐藤愛子の心霊現象、菊池寛・宮沢賢治・小泉八雲・土井晩翠・新渡戸稲造・南方熊楠らの体験、夏目漱石の臨死体験を、本人や周囲の文章を引いて語る。一人一章の全十二章にまえがき・あとがきを添え、巻末に霊媒クランドン夫人の実験記録を付録として収める。

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