名を授かって子が育つ四疋田の岩
どんな伝承か
生まれて七日のうちに子を抱き、この岩の下で阿波会の村の人が通りかかるのを待つ。そして岩の名から一字をもらって子に名づけてもらえば、その子は長生きするという。子起岩とも名付岩とも呼ばれ、拾い親の風習と同じ趣旨のものである。
原典より
生後七日間に子を懐き、この岩の下で阿波會村の人の來るのを待ち、この岩一字をとつて子に名づけしむれば、その子は長生するといふ。—— 日本伝説名彙(柳田国男(指導)・日本放送協会(編)/関敬吾・石原美子(編纂)・1949年(昭和24年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説名彙(柳田国男(指導)・日本放送協会(編)/関敬吾・石原美子(編纂)・1949年(昭和24年))
『日本伝説名彙』は、柳田國男の指導のもとに日本放送協会が昭和二十四年に編んだ伝説の名彙である。全国の伝説を、その拠り所となる木・石・岩・橋・清水・淵・塚・坂・屋敷・地蔵などの地物の名ごとに集め、伝わる県郡村名を付して、郡誌・市町村誌や伝説集、民間伝承誌などの出典を括弧で示す。冒頭に柳田の「傳説のこと」を置き、木・石岩・水・塚・坂峠・祠堂の部に分けて、巻末に資料の解説と種類別索引を付す。