岩に手跡を残した羅刹鬼
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どんな伝承か
陸中盛岡の東北隅に三ツ割というところがあり、浄土宗松峯山東顕寺が建立されている。その境内に三ッ石神社があり、傍の三個の石が神体である。昔、羅刹鬼なるものが里びとを散々に苦しめた。困った里びとが三ッ石の神の前に坐して四日三晩祈ると、神は聞き届けて羅刹鬼を取り押さえ、首根っこを痛めつけた。羅刹鬼は二度と里に現れぬと誓い、その証拠として岩石に手跡をしるした。以来姿を見せなくなったので、このあたりを不来方といい、岩にしるした手の跡にちなんで岩手と呼ぶようになったという。三ッ石の神は白髪の老人の姿で笛を好み、住職が尺八を吹くと現れて聴き入った。その間は霊験が失せるので、今も三ッ石の祭典に笛は用いない。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
東北怪談の旅(山田野理夫・昭和49年(1974年)頃)
東北怪談の旅(山田野理夫)/飢饉の非業の死と怨念/巫女(イタコ)の口寄せ/座敷童子・河童の怪/東北各地の幽霊伝承
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盛岡市の伝承
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