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狐に仕返した万吉の墜落死

所在地宮城県気仙沼市大島七曲り
年代明治の初め頃
登場酒好きの若者万吉、小山良治、報告者
出典宮城県史 民俗編

どんな伝承か

気仙沼の沖に浮かぶ大島で、亀山を経て外浜へ抜ける道は七曲りと呼ばれる。その途中の鳥頭が浜に、明治の初め、万吉という酒好きの若者が住んでいた。彼は七曲りを通るたび狐に化かされ、谷や沢を引き回されたうえ土産の魚まで取られていた。薬師の宵祭の晩、万吉は酔ったふりで道を行き、現れた男姿の狐を縁日の掛茶屋へ誘って存分に飲み食いさせ、相手が眠り込むと、代金はあの男が持っていると茶屋に言い置いて先に帰った。翌朝、狐は正体を暴かれて打ちすえられ、命からがら逃げたという。仕返しを果たした万吉だが、二、三日後、七曲りの崖下の波打ち際で墜落死しているのを見つけられた。以来その場所を万吉ころばしと呼ぶ。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

宮城県史 民俗編(茂木徳郎(「妖怪 幽霊」の章)・宮城県史シリーズ)

『宮城県史 民俗編』は宮城県の県史の民俗編で、ここに収めるのは茂木徳郎が執筆した章「妖怪 幽霊」である。山・道・木・水・海・雪・家など出現の場所による分類に沿って妖怪変化を論じ、幽霊とヒトダマ・死霊・生霊の観念を考えたうえで、県内の妖怪・幽霊・動物変化の伝承を郡・町村名を添えて集める。序説・本論・事例篇・参考の順に並び、序説では昭和二十四年の迷信調査と昭和三十年のNHK仙台中央放送局の調査にも触れる。

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