馬を驚かせた河童の詫証文
どんな伝承か
葛西氏の家臣で小泉宝領館主の三条小太夫近春が、夏のある日、小泉川へ馬洗いに行くと、日頃おとなしい馬が川に引き入れた途端にあばれだした。これが五、六日続いたので注意深く調べると、カッパが馬の尾に悪戯をして驚かせていたのであった。近春が鞭でカッパを強く叩いたので、カッパは気を失ってしまった。蘇生してからは平身低頭して詫び、その証しに水遁の術の巻物と詫証文を差しだした。詫証文は直径五、六センチの平たい石で、天気の観測に役立つとも、水に潜るときに役立つともいわれたという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
宮城県史 民俗編(宮城県史シリーズ・昭和中期(推定1960-1970年代))
宮城の民間信仰と禁忌(宮城県史民俗編)/禁忌を破る祟りと火玉/河童・狐狸の怪/年中行事と俗信/地域の幽霊・妖怪伝承