トップ > 京都府の伝承 > 福知山市

大原神社の対岸に残る天地根元造りの産屋

所在地京都府福知山市三和町大原(大原神社)
年代江戸
登場民俗研究者
出典村の奇譚 ― 里の遺風

どんな伝承か

京都府福知山市三和町大原は、産屋での出産が遅くまで残ったところである。川合川の川べりに、茅葺き屋根だけを地面に置いたような天地根元造りの産小屋が建ち、土間には川砂が敷かれている。説明板によれば、出産の折りには一二把の藁を持ち込み、出入り口に魔除けとして古鎌を吊り、七日間籠もって産後も三日間籠もった。この習俗は昭和二十三年ごろまで続いたという。砂は対岸の大原神社が「安産御守砂」として管理していた。大正十年生まれの女性は、昭和二十六年に一日だけ籠もったと語った。

原典より

産婦の死と「ウブメ」安産祈願と犬卒塔婆渡し舟で出産した女性の話花見潟墓地遺骨は穴に投げ入れる両墓制と散骨—— 村の奇譚 ― 里の遺風(筒井功・民俗・地誌・2018年(平成30年)) より引用
地図で位置を見る

※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

村の奇譚 ― 里の遺風(筒井功・民俗・地誌・2018年(平成30年))

『村の奇譚 ― 里の遺風』は、民俗研究者の筒井功が平成三十年に著した民俗探訪記である。修験の里の石室、石風呂と焼き石湯、山中の贋金づくり、箕作りの集団や天幕部落、岩窟に暮らした非定住民、猿と猟師、氷室と風穴、産屋、墓制、安倍晴明の墓、狐憑きと犬神など、各地の村に残る習俗と伝承を、聞き取りと文献の両面からたどる。全十三章で、昭和三十年前後の高知市での見聞から説き起こし、「おわりに」では別の出版社で刊行が見送られた経緯を記す。

種別から探す

民俗探訪後産

福知山市の伝承

同じ種別の伝承

同じ文献『村の奇譚 ― 里の遺風』の伝承