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石を投げて雨を呼んだ海女と岩和田の大あわび

所在地千葉県夷隅郡御宿町岩和田
年代伝承(口承)
登場(類話)
出典講座日本風俗史別巻 妖異風俗

どんな伝承か

上総の浪花村岩和田の沖には、番傘を広げたほどの大あわびが棲み、近くに石一つ落としても大波が立って空が荒れるので、海で働く者に恐れられていた。ある海女は、ふとしたことで大あわびを怒らせて雨になり、恋しい漁師と一日をともに過ごせた。それからは男が恋しくなると舟で近づき、石を投げ込んでは雨を降らせた。やがて一年中雨ならいつまでも一緒にいられると思い、晴れた日に石をたくさん投げ込んだところ、沖で働いていた男の舟が雷雨と大波にのまれた。海女は夢中で海に飛び込み泳いでいったが、二人は抱き合ったまま海の底へ沈んでいったという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

講座日本風俗史別巻 妖異風俗((講座日本風俗史 別巻)・日本風俗史・民俗)

『講座日本風俗史別巻 妖異風俗』は、『講座日本風俗史』の別巻として、複数の執筆者が妖しく異様な風俗を論じた巻である。淫祠と性の祭礼、戦後の新興宗教、性にまつわる迷信、妖術・忍術・奇術、憑きものと特殊家系、心霊術と催眠術、異類との婚姻、性と怪異の関わりを、古典の随筆や各地の報告、事件の記録から取り上げる。九つの章に分け、終章「日本妖異風土記」では関東から九州・沖縄までの怪異譚を地方別・県別に掲げる。

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海女

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