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常夜灯を消され海に沈んだお弁

所在地新潟県柏崎市大字青海川(お弁の滝)
年代伝承(口承)
登場お弁
出典日本伝説大系 第3巻

どんな伝承か

越後の柏崎から西へ二里ほど、青海川の水が絶壁を踏み外すように、まっさかさまに海へ落ちている。これがお弁の滝と呼ばれる名高い滝である。むかし、佐渡の海女の娘にお弁という者がいて、柏崎の男と夫婦の約束を交わした。お弁は毎晩、番神岬の常夜灯を目当てに、大きな盥に乗って佐渡から柏崎まで海を渡って通った。四十九里の波の上を、時も違えずやって来る女に、男はしだいに薄気味悪くなったらしい。ある夜、男はそっと灯を吹き消してしまう。方角を見失ったお弁は波に揺られるうちに暴風に遭い、盥は覆って冷たい骸となり、滝の下へ流れ着いた。それからこの滝をお弁の滝と呼ぶようになったという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本伝説大系 第3巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房))

『日本伝説大系 第3巻』は、山形・福島・新潟の三県に伝わる伝説を集めた叢書『日本伝説大系』の一巻である。湖水の干拓、鮭の大助、八百比丘尼、弥三郎婆、安達ヶ原の鬼婆、産女、雪女房、河童などの話のほか、松・杉・石・池・清水・温泉・長者にまつわる伝説を、口承資料を主に採っている。全体は「文化叙事伝説」と「自然説明伝説」に分かれ、各項目は例話と伝承地を掲げ、〔類話〕〔文献〕〔参考〕で近世以後の史料や県外の類例を補う。

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