台風の進路を当てる西院の天地教
どんな伝承か
台風の被害が多い京都に、台風の進路を当て、撃退もするという天地教が生まれた。総本部は右京区西院高山寺町にあり、台風予言と撃退を請け負うという大看板を掲げた。教祖の山内崇は昭和二十一年二月、東京武蔵野市の自宅で寝ていたとき体がしびれるような震えを感じて霊感を得たといい、東京では信者が集まらず二十五年に京都へ移った。神殿にこもり、指で作った輪を頭上に置いて気合をかけると、その輪に豆台風が引っかかるのが見えるという。啓示は各地の信者に電報で知らせ、病気治療にも手を広げて、全国十二万の信者がいるといわれた。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
講座日本風俗史別巻 妖異風俗((講座日本風俗史 別巻)・日本風俗史・民俗)
『講座日本風俗史別巻 妖異風俗』は、『講座日本風俗史』の別巻として、複数の執筆者が妖しく異様な風俗を論じた巻である。淫祠と性の祭礼、戦後の新興宗教、性にまつわる迷信、妖術・忍術・奇術、憑きものと特殊家系、心霊術と催眠術、異類との婚姻、性と怪異の関わりを、古典の随筆や各地の報告、事件の記録から取り上げる。九つの章に分け、終章「日本妖異風土記」では関東から九州・沖縄までの怪異譚を地方別・県別に掲げる。