生針死針を河童から得た怠け者
どんな伝承か
山形県東白川郡狩川に、生鞭死鞭の型に属する昔話が伝わる。家を追われた怠け者の男が川端へ行き、そこで河童に出会う。河童は生針と死針を持っており、男はそれを借りて、死針で河童を殺してしまう。それから町へ行き、今度は生針で死んだ人を生き返らせ、礼として大金をもらって大金持ちになったという話である。河童はこの世に時として現れると信じ続けられてきた妖怪だが、その河童が生と死を自由にする針を持っているというのが、この昔ばなしの特色である。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本の幽霊たち ― 怨念の系譜(阿部正路・幽霊・文学史・昭和)