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泉大津の天狗・人降り迷信

所在地大阪府泉大津市
年代慶応3年11〜12月
登場町の人びと
出典ええじゃないか

どんな伝承か

慶応三年十一月十八日、泉大津では太神宮の剣先の御札が降って踊りが起こり、ほかにも春日大明神や稲荷大明神などの御札が続いて降り、それぞれ三日間の祭りが催された。家ごとに参詣人へ神酒や握り飯を振る舞い、緋色の襦袢を重ね着して「エジャナイカ」と囃しながら踊ったという。十一月から十二月にかけて周辺の村々でも騒ぎが続き、まるで狐狸に憑かれたかのようで、天狗が娘を連れ去ったとか人が空から降ったといった迷信めいた噂も加わって騒ぎを大きくした。年を越したこの騒動は、鳥羽伏見戦争の報せが伝わってようやく収まったという。

原典より

泉大津や周辺村では、十一月、十二月とにぎやかな騒ぎがつづき、狐狸に憑かれたようでであったというが、天狗が娘を連れ出したとか、人が空から降ったなどの迷信に似た話が流布して、騒ぎをより大きくしていた。—— ええじゃないか(高木俊輔) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

ええじゃないか(高木俊輔)

『ええじゃないか』は、幕末維新期の民衆運動を研究してきた高木俊輔が、慶応三年から翌年にかけて広がった「お札降り」と「ええじゃないか」の乱舞を各地の史料からたどった歴史書である。三河吉田での初出から東海道、甲斐、江戸、信濃、伊勢、京都、大坂、中国、淡路、四国まで、日記や記録に残る降札と踊りを国ごとに述べる。概観と東国・西国の四章に続く終章で降札の作為者やおかげ参り、世直しとの関わりを論じ、参考文献を付す。

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