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杉野原の降札と白状した人妻久野

所在地和歌山県有田郡有田川町大字杉野原
年代明治元年1月16日〜2月末
登場久野、降札の作為者(杉野原住いの人妻)
出典ええじゃないか

どんな伝承か

有田郡安諦村杉野原では、一月八、九日に隣りの八幡村久野原から十二、三人が「ええじゃないか」と連呼しつつ、太鼓・三味で踊り込んできた。伊勢講のあった十六日に降札があり、以後二月末まで降りつづく。伊勢皇太神宮のほか金の大黒天、大日如来像などが降り、参詣に来た者は三尺ほどの棒に四手をつけたものを振りながら囃し、老若男女とも土足で座敷へ上がって踊った。この騒ぎには伊都郡花園村新子生まれで杉野原住まいの人妻久野が関与しており、あちこちで札を探してきて有名になったが、ついに捕えられ、自分が夜中に札を降らせてまわったと白状した。

原典より

この降札騒ぎには、伊都郡花園村新子生まれで杉野原住いの人妻久野が干与しており、あちこちで札を探してきて有名になり、祝宴の場では振袖姿の久野が正座にすえられていたが…—— ええじゃないか(高木俊輔) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

ええじゃないか(高木俊輔)

『ええじゃないか』は、幕末維新期の民衆運動を研究してきた高木俊輔が、慶応三年から翌年にかけて広がった「お札降り」と「ええじゃないか」の乱舞を各地の史料からたどった歴史書である。三河吉田での初出から東海道、甲斐、江戸、信濃、伊勢、京都、大坂、中国、淡路、四国まで、日記や記録に残る降札と踊りを国ごとに述べる。概観と東国・西国の四章に続く終章で降札の作為者やおかげ参り、世直しとの関わりを論じ、参考文献を付す。

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