トップ > 香川県の伝承 > さぬき市

中津の花折りと進めぬ遍路

所在地香川県さぬき市前山中津(花折り)
年代昔
登場金藤さん
出典ダムに沈む ―香川県長尾町前山地区民俗誌

どんな伝承か

中津の花折りさんは、大窪寺へ向かう遍路道の傍にある。もとは今の場所よりずっと上にあったのを、今の場所まで下ろして来たのだという。昔は花折りさんの横を通るときには、花でも木の枝でもよいから必ず折り取って供えていたそうである。この花折りさんの傍を通る遍路道は、大窪寺へ行く一の関所であったという。あるとき、花折りさんの傍に住む金藤さんが見ていると、一人の遍路が道を行ったり来たりして、なかなか前へ進めない様子である。どうしたのかと聞くと、どうしても前へ行けぬから泊めてくれという。金藤さんは家へ泊めてやり、路銀も与えて国元へ帰るようにしてやったという。

原典より

この花折りさんの傍を通るへんろ道は大窪寺へ行く一の関所であったそうな。—— ダムに沈む ―香川県長尾町前山地区民俗誌(武田明・高橋克夫ほか) より引用
地図で位置を見る

※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

ダムに沈む ―香川県長尾町前山地区民俗誌(武田明・高橋克夫ほか)

『ダムに沈む ―香川県長尾町前山地区民俗誌』は、武田明・高橋克夫らが香川県長尾町の前山地区の暮らしを記した民俗誌である。祭りの項に続く「口承文芸」の項を昔話と伝説・世間話に分け、昔話は星越・大多和・譲りはの古老の語りを話者の名を添えて土地の言葉のまま書きとめる。伝説と世間話には中津・大多和・ゆずりはなどの天狗石や川女郎、首切れ馬、桂洞法印の化物寺の話を収め、項の末尾に執筆者の名を記す。

種別から探す

遍路関所伝説

さぬき市の伝承

同じ種別の伝承

同じ文献『ダムに沈む ―香川県長尾町前山地区民俗誌』の伝承