河童の出る沼
どんな伝承か
久喜市の子供たちは、夏になると清久のあたりの沼で水遊びをした。年寄りたちは「あそこには河童がいるんだから危ない」と言い聞かせ、お盆の時期にはことに念を押して戒めたという。子供の遊びとして清久の方で水遊びをする際にも「河童がいるぞ」という戒めがよく聞かれたが、子供たちは特に恐ろしいとは思わなかったと語られている。水辺への戒めとして河童の話は久喜の各地区で世間話として語り継がれていた。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
久喜市史 民俗編――伝説・世間話(久喜市(編)・久喜市史)
『久喜市史 民俗編――伝説・世間話』は、久喜市が編んだ市史の民俗編から、伝説・世間話などの節を収めたものである。市域の話者から聞いた御陣山や吉羽の天神様の大蛇などの伝説、狐に化かされた話や天狗の話、明治四十三年と昭和二十二年の大水の話を、話者の地区と頭文字を添えて載せる。世間話は動物・妖怪・化物、社寺・小祠等、事件・事象、その他に分け、続く民俗知識と土地の話では俗信や地区ごとの地名の由来を記す。