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赤沢の山中に現れた山女と黄金

所在地岩手県和賀郡西和賀町沢内字太田
年代伝承
登場金掘りの二人
出典農民俚譚

どんな伝承か

太田村の西山の奥に赤沢という所があり、黄金があるといって草分を業とする二人の男が、柴萱で小屋を掛けて住んでいた。若い方が留守番をしていた日、十六七の娘が現れて歌を聞かせろとせがみ、以後たびたび酒や菓子を持って通った。同僚にも三十ばかりの女があてがわれ、四人で山中に楽しく暮らした。里へ帰ると言うと女たちは渋ったが、谷川の水上の朴の木の下に黄金があると教えた。掘り出して背負い帰る途中、女は魔性だと語り合ううちに荷が軽くなり、家で下ろすとただの赤土であった。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

農民俚譚(佐々木喜善(著)・本山桂川(編)・佐々木喜善・東北民俗・1934年(昭和9年))

『農民俚譚』は、佐々木喜善が書きためた昔話や伝説を、その没後に本山桂川が編んで昭和九年に刊行した本である。陸中の和賀郡・岩手郡・胆沢郡で集めた炭焼長者や瘤取爺などの昔話に、河童・山男・山女・人柱・蛇にまつわる伝説、地蔵の話、異類に嫁ぐ女の話を記した「縁女綺聞」、紫波郡の口碑による「鳥蟲木石伝」などを収める。郡ごとの昔話には大正十三年の日付の前書きが付き、巻末に本山桂川の追想「佐佐木喜善君の遺業と其晩年」を置く。

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