豆腐を見舞った菎蒻の嘆き
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どんな伝承か
或る日、豆腐が豆腐棚から落ちて怪我をした。それを聞いた菎蒻は見舞ってやろうと、ペッタリペッタリと歩いて行き、棚から落ちたそうだがどこも痛みはないかと慰めた。すると豆腐は、お前は丈夫でよいなあと言った。菎蒻は首を振って、なに、よいことなどありはしない、毎晩毎晩、今夜食おう菎蒻食おうと言われているので、生きた心地もないのだと答えたという。豆腐と菎蒻を人に見立て、土地の言葉遣いのまま語られる短い笑話である。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
農民俚譚(佐々木喜善・佐々木喜善・東北民俗・大正)
『遠野物語』の語り手・佐々木喜善が大正期に郷里岩手で採集した昔話・伝説・世間話の集成。和賀郡・岩手郡・胆沢郡・紫波郡の各地に伝わる口承を網羅する。
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