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死の占いを芝居で忘れた二人

所在地岩手県胆沢郡
年代伝承
登場若い衆三人、按摩、千葉盛夫、話者
出典農民俚譚

どんな伝承か

この地方には「相撲芝居は命の洗濯」という言い慣わしがある。或る時、若い衆三人が長い土手を歩いていると按摩がやって来たので、三人は相談して八卦を置いてもらった。按摩は、お前がた三人は明日の一時半頃に死ぬと占った。翌日、三人のうち二人は死ぬなら死ねと覚悟して芝居を見に行き、他の一人は親戚知人を呼んで別れを惜しみ、この世の名残りに甘い物を食べていたが、占いのとおり一時半頃に死んだ。芝居に行った二人は見物に夢中で時刻を忘れ、とうとう死ななかったという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

農民俚譚(佐々木喜善(著)・本山桂川(編)・佐々木喜善・東北民俗・1934年(昭和9年))

『農民俚譚』は、佐々木喜善が書きためた昔話や伝説を、その没後に本山桂川が編んで昭和九年に刊行した本である。陸中の和賀郡・岩手郡・胆沢郡で集めた炭焼長者や瘤取爺などの昔話に、河童・山男・山女・人柱・蛇にまつわる伝説、地蔵の話、異類に嫁ぐ女の話を記した「縁女綺聞」、紫波郡の口碑による「鳥蟲木石伝」などを収める。郡ごとの昔話には大正十三年の日付の前書きが付き、巻末に本山桂川の追想「佐佐木喜善君の遺業と其晩年」を置く。

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