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動かなくなった木の根の本尊

所在地岩手県紫波郡矢巾町大字広宮沢(諏訪堂)
年代伝承
登場山人
出典農民俚譚

どんな伝承か

煙山村大字広宮沢のお諏訪堂の本尊は、何とも知れない異様な人体で、丈三尺ばかりの木像である。昔のこと、或る山人が山へ行って木の根っ子を見つけ、どうしても家へ持って行きたくなって切り取り、担いでこの堂前のところまで来た。すると、その根っ子は急に大盤石のように重くなって、一歩も前へ進めなくなった。そこでその人はここで肩から下ろし、この奇異な人体を刻んで、この堂に納めたのだと言い伝えている。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

農民俚譚(佐々木喜善(著)・本山桂川(編)・佐々木喜善・東北民俗・1934年(昭和9年))

『農民俚譚』は、佐々木喜善が書きためた昔話や伝説を、その没後に本山桂川が編んで昭和九年に刊行した本である。陸中の和賀郡・岩手郡・胆沢郡で集めた炭焼長者や瘤取爺などの昔話に、河童・山男・山女・人柱・蛇にまつわる伝説、地蔵の話、異類に嫁ぐ女の話を記した「縁女綺聞」、紫波郡の口碑による「鳥蟲木石伝」などを収める。郡ごとの昔話には大正十三年の日付の前書きが付き、巻末に本山桂川の追想「佐佐木喜善君の遺業と其晩年」を置く。

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