持ち上げて産の軽重を占うオビンズル
どんな伝承か
田良尾の薬師を移した湯本の満願寺には境内に薬師堂があり、女性が祀り手となっている。月の十八日には親しい嫁や主婦が集まってご詠歌を上げ、子育てを祈願した。盆の十八日は子供を連れてお籠りをする。堂内にはオビンズル様の木像があり、子供が生まれるとハンテン・前ダレ・ザブトンを上げ、お産の際には安産のためにそれらを借りてきた。無事に出産すると代わりに新しいものを上げる。またオビンズル様を持ち上げ、重いと産が重く、軽いと産が軽いといわれている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
天栄村史 第4巻(民俗編)――憑依と怪異・呪術(天栄村(編)・天栄村史・自治体史(民俗))
『天栄村史 第4巻(民俗編)』第六節ほか所収の憑依と怪異・呪術・神社伝承。福島県天栄村に伝わる信仰と怪異を採録する。