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魚を買って孫を呼んだ爺と婆

所在地岩手県紫波郡
年代大正・昭和(採集)
登場佐々木喜善、中野市太郎、語り手
出典佐々木喜善全集 1
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どんな伝承か

昔、或る所に爺と婆があった。爺は町へ魚を買いに行き、婆は家で庖丁を持って何かを切る音をトントンとさせていた。そこへ爺が魚をたくさん買って帰り、晩は娘や孫たちをみな呼んで振舞いをしようと言った。夕方になると娘や孫が大勢やって来たので、爺と婆は喜んでニガニガと笑ったという、それだけの短い話である。著者は、これと次の一話は紫波郡昔話を編むときに集まった資料で、あまりに内容が乏しいと思って省いていたが、こうした断片的で単純なものこそ昔話の原型ではないかと考えて採録したと記している。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

佐々木喜善全集 1(佐々木喜善・佐々木喜善全集・大正・昭和(東北民俗))

『遠野物語』の語り手・佐々木喜善が大正昭和期に郷里岩手で採集した東北の昔話・伝説の集成。冒頭の『奥州のザシキワラシの話』では、旧家の座敷に出没し家の盛衰を司るザシキワラシの諸相を集める。『江刺郡昔話』『紫波郡昔話』に続き、『東奥異聞』では不思議な縁女の話・黄金の牛・磐司磐三郎・千曳石・赤子抱き・偽汽車など奇譚を収める。

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佐々木喜善全集1聴耳草紙

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