トップ > 岩手県の伝承 > (市町村不明)

和尚に習った文句で退いた盗人

所在地岩手県遠野
年代大正・昭和(採集)
登場佐々木喜善
出典佐々木喜善全集 1

どんな伝承か

或る所に、物は分からないが正直な親子三人が寺の門前に住んでいた。或る時、親父が銭百文を持って和尚の所へ行き、何でもよいから話を教えてくれと頼むと、そろりそろりと来たわいな、とだけ教えられた。次に母親が同じように頼むと、そのままそこに立っている、とだけ教えられ、息子が頼むと、その者逃がすな追いかけろ、ずってんずってん、と教えられた。親子は毎日それを繰り返して語っていた。或る夜その家へ泥棒が入ると、父親、母親、息子が順にその文句を唱えたので、泥棒は気味悪くなり、慌てて一目散に逃げて行ったという。

地図で位置を見る

※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

佐々木喜善全集 1(佐々木喜善・佐々木喜善全集・1986年(昭和61年))

『佐々木喜善全集 1』は、佐々木喜善の著作を遠野市立博物館が編集・発行し、昭和六十一年に刊行した全集の第一巻である。岩手県の遠野・江刺・紫波・岩手などで聞き集めたザシキワラシの話、昔話、伝説を、村の古老や知友からの聞き書きと手紙による報告をもとに収める。「奥州のザシキワラシの話」「江刺郡昔話」「紫波郡昔話」「東奥異聞」「老媼夜譚」「聴耳草紙」に小篇を加えて並べ、巻末に遠野市教育長の跋と奥付を置く。

種別から探す

佐々木喜善全集1聴耳草紙唱え言泥棒偶然

この地域の伝承

同じ種別の伝承

同じ文献『佐々木喜善全集 1』の伝承