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親父の伝授を取り違える息子

所在地岩手県遠野
年代大正・昭和(採集)
登場佐々木喜善
出典佐々木喜善全集 1

どんな伝承か

或る所の馬鹿な息子が、葬列を見て面白がり叱られ、そんな時は南無阿弥陀仏と拝めと教わる。次に婚礼の行列へ念仏を唱えて叱られ、祝いには歌を唄えと教わる。火事場で目出度の若松様と唄って焼杭で叩かれ、水を掛けて助けろと教わる。鍛冶屋の炭火に水を浴びせて金槌で叩かれ、一叩き叩いて助けろと教わる。酔漢の喧嘩で二人の頭を叩いて散々に殴られ、まあまあと割って入れと教わる。或る日、山奥で二匹の牛が角突き合いをしているところへ、これこれまあまあと割り込んで腹を突かれ、とうとう死んでしまった。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

佐々木喜善全集 1(佐々木喜善・佐々木喜善全集・1986年(昭和61年))

『佐々木喜善全集 1』は、佐々木喜善の著作を遠野市立博物館が編集・発行し、昭和六十一年に刊行した全集の第一巻である。岩手県の遠野・江刺・紫波・岩手などで聞き集めたザシキワラシの話、昔話、伝説を、村の古老や知友からの聞き書きと手紙による報告をもとに収める。「奥州のザシキワラシの話」「江刺郡昔話」「紫波郡昔話」「東奥異聞」「老媼夜譚」「聴耳草紙」に小篇を加えて並べ、巻末に遠野市教育長の跋と奥付を置く。

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