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尻を掻いて歌を詠んだ娘

所在地岩手県遠野
年代大正・昭和(採集)
登場佐々木喜善
出典佐々木喜善全集 1

どんな伝承か

或る所に馬鹿娘がいた。父親が或る日隣家へ遊びに行くと、隣の娘は絵を描いていた。感心して帰り、隣の娘のような利口な子を持てばどんなに良いか、うちの娘ときたらろくに勘定も知らないとこぼした。すると馬鹿娘はいきなり立ち上がり、父親の前で着物の裾をまくり上げて、片手で尻をガリガリと掻いた。親父が怒って叱ると、娘は、掻くべきための十の指、けつをかいたて咎じゃあるまい、と歌を詠んでみせた。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

佐々木喜善全集 1(佐々木喜善・佐々木喜善全集・1986年(昭和61年))

『佐々木喜善全集 1』は、佐々木喜善の著作を遠野市立博物館が編集・発行し、昭和六十一年に刊行した全集の第一巻である。岩手県の遠野・江刺・紫波・岩手などで聞き集めたザシキワラシの話、昔話、伝説を、村の古老や知友からの聞き書きと手紙による報告をもとに収める。「奥州のザシキワラシの話」「江刺郡昔話」「紫波郡昔話」「東奥異聞」「老媼夜譚」「聴耳草紙」に小篇を加えて並べ、巻末に遠野市教育長の跋と奥付を置く。

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