祭の日に消え椎の根元で見つかった子
どんな伝承か
蜂谷市之助さんが四、五歳のころ、祭りの日に姿が見えなくなり、村じゅうの人で捜し回った。やがて大雨の降った後、松戸隆さんの親にあたるおばあさんが野菜を取りに畑へ出たところ、大きな椎の木の根元で泣いている市之助さんを見つけたという。
原典より
やがて松戸隆さんの親のおばあさんが、大雨が降った後、野菜を畑に取りに行って、大きな椎の木の根元で泣いている市之助さんを見つけた。—— 勝田の民俗――千葉県八千代市勝田(民俗調査報告 第8号・民俗調査報告) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
勝田の民俗――千葉県八千代市勝田(民俗調査報告 第8号・民俗調査報告)
『勝田の民俗――千葉県八千代市勝田』は、民俗調査報告の第8号として勝田の民俗を調べた報告書のうち、「VII 口承文芸」の部分である。昔話・伝説・世間話・なぞの四節に分け、狐女房と女化神社の由来が結びついた昔話、親が汲むと酒になる「子は清水」や佐倉惣五郎の伝説、狐やムジナに化かされた話、狐憑き、神隠し、カマイタチ、幽霊、力石などの世間話を、話者からの聞き書きで収める。多くの話に話者名と生年を添え、狐女房と「子は清水」には解説を付す。