花咲か爺(前半)
どんな伝承か
むかし、隣のおじさん夫婦はよい気持ちの人で、決してずるいことはしなかった。犬を飼っていて夫婦と同じものを食わせていたので、その犬はたいそう利口だった。もう片方の家のじいさまとばあさまは、それがうらやましくてしょうがなかった。ある日、犬が裏へ行っておじさんとおばさんを見てワンワンと鳴きながら地面をほじくっているので、何かあるのかと掘ってみると宝物が埋まっていた。夫婦はその宝物を売って金がいっぱい貯まったのだという。
原典より
むかしむかし隣りのおじさん夫婦は えー気持ちの人でけーして(決して) ずるいことはしなかったって。—— 壬生町史 民俗編――伝説(壬生町(編)・壬生町史・自治体史(民俗)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
壬生町史 民俗編――伝説(壬生町(編)・壬生町史・自治体史(民俗))
『壬生町史 民俗編』第2節所収の伝説。栃木県壬生町に伝わる樹木・塚・渕・神社・地蔵・地名の伝説を採録する。