白米振りのまじないを笑うカラス
どんな伝承か
昔、田んぼがなく畑ばかりの土地では、病人が出ると竹の筒に白米を入れ、病人の耳元で振りながら拝むと病気が治るといわれていた。ところが、そのまじないをする様子を見ていたカラスは、あれはオカボ(陸稲)だ、オカボだと言って笑い、さらにアワか、ヒエかと鳴いてからかったという。
原典より
むかし、田んぼのない畑ばかりの所では、病人が出ると、竹の筒に白米を入れて耳元で振っておがむと病気が治るといわれていたんだって。—— 壬生町史 民俗編――伝説(壬生町(編)・壬生町史) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
壬生町史 民俗編――伝説(壬生町(編)・壬生町史)
『壬生町史 民俗編――伝説』は、壬生町史民俗編のうち昔話と伝説の章を収めたものである。町史編さんの調査で町内の古老から集めた昔話を方言を生かして再話し、話者名を添えて動物昔話・完形昔話・笑い話・世間話に分けて並べる。伝説は吉次の墓・親抱きの松・大御堂などを動植物・歴史上の人物・塚と渕・神仏・地名に分け、地元の伝承に『郷土誌』『壬生領史略』などの文献からの引用を交えて載せ、一部の話に解説を付す。