祟りの強いサイバコウジン
どんな伝承か
大治町では、クド(カマド)そのものを荒神と見ることが多い。クドは神聖な場所とされ、その日いちばんに汲んだ水を供えたり、正月にはシメ縄をかけて鏡餅を供えたりする。西条では、なかでもサイバコウジンは祟りが強いと恐れられ、節分の日には欠かさず荒神の御札を新しく貼りかえなければならなかったという。
原典より
特にサイバコウジンは祟りが強いといわれ、節分の日には必らず荒神の御札を貼りかえなければならなかった(西条)。—— 大治町民俗誌 下――霊と神・怪異・俗信(大治町(編)・大治町民俗誌) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
大治町民俗誌 下――霊と神・怪異・俗信(大治町(編)・大治町民俗誌)
『大治町民俗誌 下――霊と神・怪異・俗信』は、名古屋に接する尾張の大治町の民俗誌の下巻から、信仰にかかわる節を収めたものである。辻の地蔵や秋葉・津島の小祠、荒神・井戸神などムラとイエの神、天王祭り・虫送り・雨乞いなどの祈願、キツネツキ・タヌキ・天狗の神隠し・火の玉・ナンドババアの怪異を、大字ごとの聞き書きで記す。第五節から第九節までで、予兆・禁忌・まじない・民間療法を挙げる俗信の節と、高度経済成長後の信仰の変化を述べる節で終わる。