触れると祟るオシャモジサンの石
どんな伝承か
八ツ屋のオシャモジサンは、ムラが拓かれたころからいる古い神とされ、ジゲで祀られている。文化八年の文書には神体を猿田彦尊とし、別の書上げには石神と記す。今は横井治一の家の裏庭に祀られ、昔、太閤様が遊んだ石だとも、関ヶ原の合戦から落ちのびてきた八人の武士のうち一人の墓だとも語られる。この石に触れると祟りがあるといわれ、そのため今も氏神に合祀されずにいる。
原典より
八ツ屋のオシャモジサンは横井治一氏宅の裏庭に祀られており、昔、太閤様が遊ばれた石だとも、関ヶ原の合戦で落ちて来た八人の武士の内の一人の墓だともいわれている。—— 大治町民俗誌 下――霊と神・怪異・俗信(大治町(編)・大治町民俗誌) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
大治町民俗誌 下――霊と神・怪異・俗信(大治町(編)・大治町民俗誌)
『大治町民俗誌 下――霊と神・怪異・俗信』は、名古屋に接する尾張の大治町の民俗誌の下巻から、信仰にかかわる節を収めたものである。辻の地蔵や秋葉・津島の小祠、荒神・井戸神などムラとイエの神、天王祭り・虫送り・雨乞いなどの祈願、キツネツキ・タヌキ・天狗の神隠し・火の玉・ナンドババアの怪異を、大字ごとの聞き書きで記す。第五節から第九節までで、予兆・禁忌・まじない・民間療法を挙げる俗信の節と、高度経済成長後の信仰の変化を述べる節で終わる。