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割ると血を流し年々育つ石神

所在地広島県神石郡神石高原町油木
年代不明(伝承)
登場伊勢詣りの旅人・石屋
出典広島県史 民俗編――伝説の分布

どんな伝承か

神石郡油木町にある石神さんの由来はこうである。昔、伊勢詣りの旅人が、汚いぼろ包みをある岩の上に置き忘れていった。翌日、村人が通りかかって見つけたが、汚いので捨てた。ところが翌日もまた、同じ岩の上に上がっている。それが数日続いたので中を開けてみると玉串が入っていたので、その玉串を神体にして岩を祀った。その後、邪魔になるというので石屋が鑿を入れて割ろうとすると、真赤な血が出た。またこの石は毎年大きくなり、もとは床ほどであったのが、今は天井の高さまで伸びたという。

原典より

その後じゃまになるので、石屋がのみを入れて割ろうとすると、真赤な血が出た。—— 広島県史 民俗編――伝説の分布(広島県(編)・広島県史) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

広島県史 民俗編――伝説の分布(広島県(編)・広島県史)

『広島県史 民俗編――伝説の分布』は、広島県が編んだ県史民俗編のうち、「休養と娯楽」の部に置かれた「伝説の分布」の章である。八幡信仰にかかわる聖蹟伝説や炭焼長者、厳島をめぐる石神やうつぼ船の伝説、和泉式部・虎御前・菖蒲前を語り歩いた巫女の伝説、人柱や竜蛇の伝説などを、『芸藩通志』『福山志料』などを引いて論じる。「八幡信仰の流れ」「厳島伝説の周辺」「巫女と伝説」「県北の伝説」の四節からなり、伝説の名を見出しに立てて所在地とともに述べる。

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