野田鵜川堤防の水神さん
どんな伝承か
柏崎市野田の鵜川堤防には、「天照皇大神宮」と刻む大石があり、土地の人々から「水神さん」と呼ばれている。農業にとって水は重要で、田畑を潤す水のみならず、日照り続きの雨乞いの水も大切であった。この大石は、たびたび氾濫と洪水に悩まされてきた野田の人々の祈りであろうという。同じ野田の坂又のおんめ清水にも、稲荷様や山の神とともに「大穴持乃命」「御女清水」と刻む弁財天像があり、その刻像塔の上部には蛇が横たわっている。いずれも作神・水神信仰のあらわれと考えられている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
柏崎市史資料集 民俗篇(柏崎の民俗)――信仰と俗信(柏崎市(編)・柏崎市史)
『柏崎市史資料集 民俗篇(柏崎の民俗)――信仰と俗信』は、柏崎市史の資料集として編まれた民俗篇のうち、第四章「文化伝承」の信仰にかかわる部分を収める。柏崎市域のムラの神社とまつり、雨乞い・虫送りなどの祈願、家の神と屋敷神、民間小祠と路傍の石仏、寺と行事、修験、庚申講や米山講などの講を、聞き書きと「白川風土記」「神社明細帳」などの記録から記す。第六節「俗信」では予兆・占い・禁忌を分類して列挙し、昭和五十八年の熱田神社の年占の結果も載せる。