鼻緒が切れる凶と茶柱の吉
どんな伝承か
柏崎地方には吉凶や貧富にまつわる俗信が伝わる。外出時に下駄の鼻緒が切れると出先で悪いことがあるといい、茶柱が立つ、朝茶を飲んで出かける、朝蜘蛛を見るなどは縁起がよいとされた。反対に灯火が消えにくいと吉、火鉢の灰が減ると不吉など、日々のささいな出来事に富や幸運の兆しを見出す言い伝えが伝わり、蛇の皮を財布に入れると金持ちになる、雀が巣をつくると貧乏になるといった俗信も記録されている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
柏崎市史資料集 民俗篇(柏崎の民俗)――信仰と俗信(柏崎市(編)・柏崎市史)
『柏崎市史資料集 民俗篇(柏崎の民俗)――信仰と俗信』は、柏崎市史の資料集として編まれた民俗篇のうち、第四章「文化伝承」の信仰にかかわる部分を収める。柏崎市域のムラの神社とまつり、雨乞い・虫送りなどの祈願、家の神と屋敷神、民間小祠と路傍の石仏、寺と行事、修験、庚申講や米山講などの講を、聞き書きと「白川風土記」「神社明細帳」などの記録から記す。第六節「俗信」では予兆・占い・禁忌を分類して列挙し、昭和五十八年の熱田神社の年占の結果も載せる。