滋沢橋の橋供養と古戦場
どんな伝承か
夏井川の下流が大和久の下手で大きく曲がり、磐越東線と交わるあたりに滋沢橋が架かっている。もとの磐城街道で、昔は人がやっと渡れるほどの木橋しかなく、洪水のたびに流された。そこで文化二年に新しい橋を架け、両側に犬杭を立てて大木を渡し、丸太を並べて炭を敷き土で固めたという。橋ぎわには、このとき建てた高さ一・二六メートルの橋供養の碑が今も立つ。橋を渡って北へ行くと橋本があり、橋銭を取ったという橋場小屋の畑地、弓張石、笠落としという場所がある。刀塚・鎧塚・死人塚と呼ぶ盛り土もあって、古戦場であったことを物語る。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
小野町史 民俗編――伝説(小野町(編)・小野町史・自治体史(民俗))
『小野町史 民俗編』第九章所収の伝説。福島県田村郡小野町に伝わる口承を採録する。