石臼の残る金掘り山の洞窟
どんな伝承か
日影山と東堂山の間の窪を登っていくと、八合目あたりに金掘り山がある。岩山に洞窟が掘ってあり、中は二手に分かれて三〇ほどで行き止まりになる。入口には何に使ったものか、いまも石臼が置かれている。戦時中に鉱山師が来て採石を分析したが、金分をいくらか含むものの採算が合わないということであった。それ以前の採掘については、知っている者は誰もいないという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
小野町史 民俗編――伝説(小野町(編)・小野町史)
『小野町史 民俗編――伝説』は、小野町が編んだ町史の民俗編から、第九章「ことばと伝承」の第一節「伝説」を収めたものである。田村郡小野庄にあたる町内の館主や城主の没落、坂上田村麻呂や八幡太郎、小野篁・小野小町にまつわる話、デンスケ坊の祟り、河童の恩返し、大蛇や名石・埋宝の話など五十四編を、大半は地元の人からの聞き書きで収める。村川友彦の「はじめに」と地域の特色の解説を置き、伝説を大字(旧村)ごとに並べ、語り手の名を添える。