トップ福島県の伝承南会津町

乞食が宿にした洞窟ホイト岩

所在地福島県南会津郡南会津町宮床下宮床(ホイト岩)
年代伝承
登場乞食の頭領、小山誓信、語り手
出典南郷村史 第5巻(民俗編)――昔話と伝説

どんな伝承か

界集落との境、下宮床の麓に緑青の吹いた岩山があり、その岩壁に四畳敷ほどの洞窟がある。昔からこの洞窟は乞食の泊まり宿で、ここで出産する乞食もあったという。生まれた子も成長して乞食となり、方々を歩くうちに巡査に住所や氏名を問われると、自分はそこらの乞食とは違い、高倉宮以仁王ゆかりの深い会津は伊南郷の宮床の生まれだと胸を張って答えたという。宮床生まれは頭がよく、乞食の頭領となった者が多かったといわれる。当村の家々を回った乞食は法衣を身にまとって物を乞うたことから法衣人と呼ばれ、いつしかホイトと呼ばれるようになり、その住んだ洞窟を法衣人窟と書いてホイト岩というようになった。

地図で位置を見る

※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

南郷村史 第5巻(民俗編)――昔話と伝説(南郷村(編)・南郷村史・自治体史(民俗))

福島県南郷村(奥会津)に語り継がれた方言による昔話三十一話と伝説十六話を網羅する。昔話はきのこの化け物・食わず女房・三枚のお札・笠地蔵・桃太郎・猿婿入り・ほととぎすの姉妹・人喰い鎮守・天女の羽衣・羅生門の鬼など、語り手(和泉田の五十嵐ヤスら各集落の伝承者)を明記して収める。

種別から探す

奥会津伝説洞窟乞食

南会津町の伝承

同じ種別の伝承

同じ文献『南郷村史 第5巻(民俗編)――昔話と伝説』の伝承