月をノンノンサマと呼ぶわけ
どんな伝承か
大塚町では、子どもたちは月のことを「ノンノンサマ」や「マンマンサマ」と呼ぶ。そう呼ばせるのは、子どもに自然のものを敬う心を育てるためで、ノンノンサマとはもともと観音様を指すのだという。また、このあたりでは、日の出や「太陽さん」と呼ぶ初日の出、そして十五夜の月を、家の庭先に出て拝む習わしがある。
原典より
これは子供に自然物に対する信仰心を与えるためで、ノンノンサマは本当は観音様のことだという。—— 島根県出雲市大塚町民俗調査報告書――俗信・憑きもの(出雲市(編)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
島根県出雲市大塚町民俗調査報告書――俗信・憑きもの(出雲市(編))
『島根県出雲市大塚町民俗調査報告書――俗信・憑きもの』は、出雲市大塚町の民俗調査報告書のうち、「XII 村の神」の章と「XIII 年中行事」の章の冒頭を収めたものである。氏神の大歳神社の祭りと由緒書、同族神・屋敷神・屋内神、札うち、講、寺、俗信、キツネに憑かれることを「サバラレル」と呼ぶ憑きもの、民間療法を、昭和五十七年ごろの聞き書きで記す。年中行事は正月準備から一月十一日の鎌初めまでで、文の途中で切れている。