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関の太郎の鬼退治

所在地岐阜県可児郡御嵩町上之郷(寂木の洞穴)
登場関の太郎、交告源吾盛康、川原三郎、末国四郎時康、浦野次郎宗行、長岡兵衛、寂木の洞穴に住んだ賊、領主、盛康の家来・討伐にあたった四人の一、薬師如来の夢告を受けた家来、盛康の家来
出典御嵩町史 民俗編

どんな伝承か

土御門天皇の正治元年ころ、上之郷の寂木の洞穴に怪しげな賊が住んでいた。洞穴は大きな岩が重なり合い、底には広場のような所や抜け道もあった。賊は近所の民家を襲って食料や宝物を奪い、女を無理に連れ去った。不破の関の生まれゆえ関の太郎と呼ばれ、力が強いうえ妖術を使って空を飛び、御嵩の十日市場でも乱暴を働いた。領主交告源吾盛康の家来四人が薬師如来に籠って祈ると、二月十日の祭礼に必ず来るとの夢告があった。十日市場に関を作り村人の掌に朱印を押して通らせると、朱印のない美少年が現れ、鬼と知れて討たれた。首を京へ運ぶ途中、首は桶を破って榎の根元に落ち、そこに埋めて首塚とした。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

御嵩町史 民俗編

『御嵩町史 民俗編』は、御嵩町の町史の民俗編のうち、第一〇章「物語・伝説」の冒頭の二節を収めたものである。第一節は、正治元年のころ上之郷の洞穴に住んだという鬼「関の太郎」の退治譚とその異説、鬼の首塚・胴塚・手塚・首洗い池の今の様子、幕末の俳人五歩が記した東濃鬼ヶ窟の由来を載せる。第二節は、御嵩で盲目の女性遊芸者を「ごじょ」と呼んだいわれと、明治以後の暮らしを記すが、途中で切れている。

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