諏訪明神とゴマの禁忌
どんな伝承か
長野県諏訪郡原村の原山に続く、またの名を神野と呼ばれる御狩野は、諏訪明神が御狩の祭場としたところと伝える。明神様は諏訪上社から、途中、現在の原中学校付近のヘキロ神社で休息され、御狩野の東方に当たる御射山神社(原山様)に入られて御狩を行ったという。この伝えにもとづき、御射山神社はカヤで屋根を葺き、八月二十六日に上り祭り、二十八日に下り祭りを行う。また、原山様から二里離れなければゴマを作ってはいけないとされ、これは明神様がゴマで眼を突いたことによる禁忌だと伝えられている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
払沢民俗誌稿(長野県諏訪郡原村)
『払沢民俗誌稿(長野県諏訪郡原村)』は、長野県諏訪郡原村の払沢の民俗を聞き取りでまとめた民俗誌の稿である。講と信仰、カザキリや厄病除けなどの祈願と呪い、行者と狐憑き、わらべ唄、昔話の語り方、武田信玄の棒道や諏訪明神、デーラボッチ、狐、山犬の伝説、ことわざを収める。章ごとに番号付きの項目を立てて記述し、要所に註を付けて土地の事情や他地域の類例を補い、話者の名と生年を添える箇所もある。