ニューサイエンスの観念論的立場
どんな伝承か
1980年代、アメリカ発の新しい思潮ニューサイエンスが日本に流入し、一昨年にはフランス国営文化放送と読売新聞社の後援で「科学・技術と精神世界」をテーマにした国際シンポジウムが茨城県つくば市の筑波大学で開かれた。著者はこの運動を、現代科学の最先端と神秘主義とを融合させ、観測される現象は測定・分類する心の産物にすぎないとする観念論であり、非合理主義への通路になっていると批判している。
原典より
いま、アメリカ起源の新しい思潮、ニューサイエンスが非常ないきおいで日本に流入しています。—— ニューサイエンス――科学と神秘主義(新日本出版社編集部(編)・科学論・反オカルト・1987年(昭和62年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
ニューサイエンス――科学と神秘主義(新日本出版社編集部(編)・科学論・反オカルト・1987年(昭和62年))
『ニューサイエンス――科学と神秘主義』は、新日本出版社編集部が一九八七年に編んだ論文集である。カプラやワトソンらのニューサイエンスと超能力・オカルトの流行を、科学的社会主義の立場から批判した鶴尾功・北村実・藤井陽一郎・宮原将平らの論文を、『前衛』『文化評論』などから採って収める。二部構成で、第一部にニューサイエンスの紹介と批判、第二部に非合理主義とオカルトへの批判を置き、巻末にエンゲルス『自然弁証法』からの一篇を付録として転載する。