旧七月のジビリヤ様の死者弔い
どんな伝承か
カトリック教が死者を弔う月としているのは一一月であるが、生月のキリシタンはこれとは別に、ジビリヤ様と称して毎年旧七月に死者の弔いをする。旧九月、すなわち新暦の一一月にもお弔いという同じような祭日があるが、それとジビリヤとの区別は明らかでない。おそらく仏教の盆と、カトリックの諸聖人の祝日である一一月一日とを、二つとも行なうことになったのであろう。
原典より
カトリック教が死者を葬う月としているのは、一一月であるが、生月キリシタンは別に、ジビリヤ様と称して毎年旧七月に、死者の弔いをする。—— 日本民俗学大系 第8巻――信仰と民俗(原田敏明・池上廣正・堀一郎ほか) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本民俗学大系 第8巻――信仰と民俗(原田敏明・池上廣正・堀一郎ほか)
『日本民俗学大系 第8巻――信仰と民俗』は、原田敏明・池上廣正・堀一郎ら十二人の執筆者による論文集である。民間に伝わる神と霊の観念、家や村の氏神、職業の神、祭りの日取りと組織、憑きものや妖怪を題材に、各地の調査報告や古記録に見える事例を引いて論じる。原田の総説に始まる十七編からなり、後半では修験道・庚申信仰・キリシタン・新興宗教と民間信仰とのかかわりを扱う。