田圃の中のランバに掛けた骨俵
どんな伝承か
先ごろ再び村山地方へ出かけた折、醍醐村の西方に続く谷地町へ回ってみた。谷地の本町は耕地整理の行き届いた広い田圃のただ中にあるが、その西外れに近い曹洞宗の寺のあたりで、水道の水汲みに集まってくる人たちに尋ねてみた。すると八十歳という老婆がいて、焼いた骨を俵に入れ、ランバの樹に掛けておく風が、自分の十二、三の頃まではこの本町にも確かにあったという。ただ、いつまで掛けておいたかははっきり覚えがないとのことである。ランバは部落を出外れた田圃の中、今は小学校の敷地となっている所にあって、樹が沢山生えていたという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
霊魂の行方(最上孝敬・最上孝敬・葬送民俗・昭和(民俗学))
民俗学者・最上孝敬『霊魂の行方』。日本各地の葬送習俗を実地調査し、死者の霊魂がどこへ行きどう処理されるかを論じた葬送民俗研究の集成。