ランバで焼き菰に納める骨
どんな伝承か
村山地方を回った折に訪ねたのは、西村山郡醍醐村の慈恩寺という部落であった。昔は四十坊が栄えたという山添いの古めかしい土地で、火葬はずいぶん古くから行われていたらしい。焼き場はランバと呼び、葬式はランバで行われ、引導を渡してそこで焼く。翌朝、縁者がそこへ行って骨を菰に納め、両端を縄で縛って寺の本堂の前へ持ってゆき、菰を開いて空木の箸で甕へ移す。最初に菰に入れるのをハイヨセ、次いで甕へ移すのをコツヒロイともいうが、逆に呼ぶ人もあり一定しない。甕は三七日ほど家に置き、それからコツヤスメとて埋骨する。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
霊魂の行方(最上孝敬・最上孝敬・葬送民俗・昭和(民俗学))
民俗学者・最上孝敬『霊魂の行方』。日本各地の葬送習俗を実地調査し、死者の霊魂がどこへ行きどう処理されるかを論じた葬送民俗研究の集成。