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オビンヅルに納められた怪写真

所在地山形県寒河江市(慈恩寺)
年代現代
登場烏兎沼宏之、報告者
出典現代民話考 12 写真の怪・文明開化

どんな伝承か

山形県寒河江市での話。一九九〇年八月二十四日、古刹慈恩寺に参ったとき、本殿内の宮殿の裏側に祀られたオビンヅルの前に、写経などとともに古い写真が供えられているのを見つけた。僧に尋ねると、不思議で恐ろしい写真をここに納めるのだという。赤茶けた小さな写真が二枚あり、一枚はぼうっと白く丸いものが写り、中に黒い点が三つ四つ見えた。納めた人には何かが見えるのだという。もう一枚は下に人物が二人写り、その上にしみのように人物が一人、空中に浮き上がって写っていた。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

現代民話考 12 写真の怪・文明開化(松谷みよ子・現代民話考(立風書房)第十二巻・1996年(平成8年))

『現代民話考 12 写真の怪・文明開化』は、松谷みよ子が一九九六年にまとめた現代民話の資料集で、同シリーズの第十二巻にあたる。雑誌での呼びかけやアンケート、聞き書きで寄せられた話と新聞・雑誌の記事を、心霊写真をめぐる怪異と、明治以降の電信・汽車・電気燈などの新しい文物や流行病に戸惑う人々の話に分けて収める。話例ごとに本文を掲げて各地の類話を分布として並べ、話者や回答者の名と出典を添える。

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