十和田神社に写った透明な男
どんな伝承か
大阪府池田市に住む永田栄は、友人と東北旅行に出かけ、その帰途に十和田湖へ立ち寄った。午後五時ごろ、湖畔の乙女の像の裏山にある十和田神社に参拝すると、境内は薄暗く人影はなかった。永田は記念にと三脚を据え、シャッター速度を十五分の一秒にして正面から一枚撮った。現像すると、暗い現場のわりにピンボケもなく明るく写っていたが、狛犬の上に透きとおった男の顔があり、後ろの階段が透けて見えていた。毎日新聞のカメラマンは二重写しはあり得ないと鑑定した。写真は毎日新聞大阪版に載り、テレビでも全国に放映された。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
霊魂の謎-新版タナトロギー入門(中岡俊哉・1990年(平成2年))
『霊魂の謎-新版タナトロギー入門』は、中岡俊哉が昭和四十八年刊の『タナトロギー入門』を大幅に書き改め、一九九〇年に文庫として著し直した心霊研究の本である。著者自身の霊体験から説き起こし、背後霊・地縛霊・騒霊・悪霊・淫霊などの事例、臨死体験と転生、死者の声の録音や自動書記、恐山のイタコ、心霊治療、心霊写真の鑑定を国内外の例で述べる。全五章を小見出しで細かく区切り、まえがきでは「七疑三信」という著者の調査の立場を語っている。